「子供とのやりとりは通話よりメールが多い」、小学生にもメールが浸透
情報通信総合研究所(ICR)は1月12日、携帯電話と家庭内コミュニケーションの関係についての調査結果を発表した。携帯電話の利用方法を質問したところ、「通話の方が多い」という回答が55.7%、「メールの方が多い」という回答が34.6%あった。それに対して子供とのあいだでは「メールの方が多い」人は50.4%、「通話の方が多い」人は40.4%で、利用方法の順位が逆転する。
男女別では、「通話の方が多い」が男性57.5%、女性46.3%、「メールの方が多い」が男性32.7%、女性44.1%となり、女性にメールを多用する人が多かった。
「おしゃべり」という利用目的に絞って「メールの方が多い」人の比率を調べると、夫婦や親とのあいだでは若い層が高く、子供とのあいだでは40代以上が高くなった。この理由について、ICRでは「子供の年齢が高くなるにつれて、メールの利用率も高くなっていることが反映された結果」と説明する。
また、小学生の子供との「おしゃべり」に携帯電話の「メールの方が多い」という回答が28.4%もあることから、ICRは「小学生にもメール文化が浸透している」とみる。
連絡網の利用者は通話の利用が得意だろうか?メールの利用が得意だろうか? 連絡網を導入する段階で着目したいポイントは、どのように利用率を上げるかといった問題だ。 受信されない連絡に意味は無い。情報を発信する側も出来るだけ多くの人に受信して欲しいはずだ。 利用者がどのようなコミュニケーション方法を得意としているか調査することは無駄ではない。 利用者の得意な方法を採用することで連絡網の利用率を上げられないだろうか?
先日私の関連する連絡網でもメールによるヘルプデスクを開設した。 以前は電話によるヘルプデスクしか設けていなかった。 メールが得意なお客様もいるため、コミュニケーションの一つの手段として必要となったからだ。
通話とメールはそれぞれに利点と欠点が存在する。 どちらか片方を選択するという考えではなく、両方生かす方法を検討すべきだ。