不審者情報を5000人に誤配信
「自宅に人が侵入し殴られた」と27日、京都府京田辺市消防本部に通報があった。通報で同市教委は、全小中学校と幼稚園計20校園の保護者計約5000人に「暴行事件が発生し犯人が逃走中」と、子ども安全情報を一斉送信した。一部で保護者が子どもの迎えに駆けつけたが、2時間後に誤情報と判明し、取り消した。
市消防本部や市教委などによると、同日午前11時40分ごろ、同市草内の1人暮らしの女性が福祉通報で「事件」を知らせてきた。田辺署から連絡を受けた市教委の指示で各校・園は、午後1時半ごろから不審者情報を保護者に流した。その後、同署が「暴行事件はなかった」と確認し、各校園は同2時半ごろから順次、不審者情報の取り消しを再配信した。
京田辺市ではNTTデータの子供安全連絡網を導入しているらしい。 この連絡網はメール・電話・FAXなどを同時に利用できる代わりに利用制限が設けてある。 年間の利用制限は24回と非常に少ない。利用制限を越えた場合には一人が1情報を受け取るたびに10円以上の費用がかかる仕組だ。 記事にある誤配信で1回、取消配信を送れば2回利用したことになる。 金額にしてみると、ID単価が600円で24回受信できるため、1受信25円。5000人が受信したので、12万5千円。取消配信を含めると25万円。(基本利用料は別途)
緊急連絡網は、連絡網の使い方としては最低限の利用方法であると考える。緊急連絡網で守ることのできる安心・安全は思いのほか少ない。利用制限のある連絡網では緊急連絡網として利用する以外ないだろう。普通の連絡網として利用できない点や、通信にかかる多大な費用がとても「もったいない」と感じる。