ドコモ、年内に「緊急地震速報」を携帯電話向けに配信NTTドコモは気象庁が提供する緊急地震速報を携帯電話向けに配信するサービスを年内に始める。今秋以降に発売する携帯電話の新シリーズ「905i」「705i」に同速報を受信できる機能を搭載。その後発売する携帯電話についても基本的に全機種に機能を搭載する方針だ。
携帯電話事業者の中で緊急地震速報の配信サービスに対応するのは同社が初めて。同速報は全国を186地域に分けて提供されることになっており、ドコモは気象庁から送られた情報を自動的に変換。配信する必要のある地域にあるすべての基地局から一斉配信する。 受信機能のある端末は警告音とともに「○○で地震が発生。強い揺れに備えてください」などの文字情報が表示される。
配信には既存の音声やパケット通信網とは異なる「制御チャネル」という通信を利用。一斉配信しても電話やメールなどの通信サービスに影響を及ぼさず、原則として該当エリアに何台の携帯電話があっても配信できる。ただ速報を携帯電話で受信するには専用のプログラムが必要となる。ドコモは今後発売する端末にこのプログラムをあらかじめ搭載し、購入したユーザーは特別な操作や申し込みなしに速報を受信できる。
NTTどこもが地震速報を携帯電話に配信するサービスを始めるという。 残念なことに既存の携帯電話では受信できないらしい。以前より注目していたが結局は機種買換え促進のための道具になってしまったようだ。
記事にはパケット通信網とは異なる「制御チャネル」を利用すると書かれており、メールなどとは別の通信方法で実現するようだ。 そう考えると、既存の携帯電話では実装できなかったのだろう。
しかし地震による被害を受けやすいのは老人だ。その老人が携帯電話の最新機種を保有するとは考えにくい。 この仕組みを本当に生かすのであれば、緊急地震速報サービスだけでは解決できず、人の介在する何かしらの仕組みが必要だと思われる。
また、日本では1997年から2006年までの10年間に阪神淡路大震災を含め27回の大地震が発生したが、予知に成功したケースは1度も無かったとされている。 一斉に配信してしまう仕組みであるため、地震予知の正確性も気になるところだ。