学校向け携帯連絡網事業 中電、料金1/3に下げ
中部電力は2月1日から、不審者情報や学校行事の案内などを保護者の携帯電話に電子メールで発信する保育園・学校向けの携帯連絡網サービス「きずなネット」の月額利用料金を、現行の1校1万5750円から、5250円に大幅に引き下げる。
携帯メールは、一斉送信のほか、学年別や職員、PTAなどのグループ単位での送信も可能。2005年12月のサービス開始以来、愛知、岐阜、三重、静岡県内で130校(準備中含む)が利用しており、うち7割が小学校という。
普及に伴い設備コストが低下、値下げ余地が生じた。初期費用はもともと不要で、値下げを一層の利用増につなげる。
利用者にとっては非常にありがたいだろう。しかし、いきなり1/3に値下げしたとなると今後のシステム運用に影響が出るのではと不安になる。運営自体を安い下請け会社に変更したのでは?と考えてしまう。それとは逆に今までの値段設定に疑問が残る。現在利用中のお客様はどのように感じるのだろうか。
連絡網の値段は、「サービスを開始するまでの開発コスト」と「運用コスト」と「今後の開発コスト」が積み上げられ決めるべきだ。利用者にとって安くなることには歓迎だが、必要とされているコストを省くことによる品質の低下は望んでいない。
「きずなネット」のWEBサイトを見ると非常に簡単な仕組を採用しており、安価に提供できるのもうなずける。来年度からの導入を見込んで価格変更を行ったのだろう。システムにボリュームが無いため出来ることは限られているが、割り切って採用するなら良いシステムだ。
ただ、注意したいのは料金が月額で表記されている点だ。学校などで利用する場合は年度単位の利用を検討する場合が多い。年間利用料は5250円×12ヶ月で63,000円である。期間を短く金額を安く表記されると安く感じてしまうものだ。