個人情報漏れ71%が「不安」 内閣府世論調査
内閣府が25日付で発表した「個人情報保護に関する世論調査」で、安全管理が不十分で個人情報が漏れているのではないかと不安を感じる人が全体の71.1%と、感じない人の27.4%を大きく上回っていることが分かった。
知らない間に個人情報が集められているのではないかと感じる人も69.8%に上り、2003年の前回調査(61.4%)から8.4ポイント増えた。
内閣府個人情報保護推進室は「05年に個人情報保護法が施行され意識が高まる一方、金融機関の顧客情報漏れなど、情報漏えいが続いたことから、不安を感じる人が多いのでは」と分析している。
個人情報保護法について79.9%が「知っている」と回答。そのうち緊急連絡網などの名簿作成が中止され日常生活が不便になったと感じている人は51.1%で、感じない人の44.6%より多かった。
個人情報の漏洩に対する不安は大きい。しかし連絡網の為の名簿作成は出来ない。このような矛盾を抱えた場合は連絡網システムの導入を検討して欲しい。連絡網システムといっても様々な特徴をもった製品があり、価格や性能も違う。しかし連絡網の良し悪しはシステムだけで決まるわけではなく、どのような情報を届けるかといったコンテンツも重要だ。システムを選ぶ際にはコンテンツも考慮し、価格は多少高くとも、機能の充実した製品を選んで欲しい。
また、この記事の中で興味深いのは、緊急連絡網の作成が中止されたが日常生活が不便になったと感じない人が44.6%いるということだ。これはそれまでの緊急連絡網に必要性が感じられなかったからだろう。確かに緊急時はそれほど頻繁にあるわけでもなく、緊急連絡が届いても何も行動できない場合も多い。そういう理由から緊急連絡に対する必要性が感じられなくとも仕方ないが、緊急連絡網が無くなって不便さを感じないほど周囲に対して無関心となってはいけない。