災害・事件・事故の発生時に、関係者へ対策開始を促すことを目的とした連絡網。また、情報受信者の安全を確保する為にも利用される。 緊急時の連絡網という意味合いから、いかに速く確実に届けるかが仕組として最も重要だ。
最近では携帯電話のメール機能を利用した緊急連絡網を作ることが多い。 しかし、電話全般には輻輳(ふくそう)と呼ばれる電話がつながりにくくなる問題や、 携帯電話キャリアによるメールブロック問題、メールは受信者が自ら見る行為をしなければ伝わらない(※1)といった問題がある。
緊急連絡網は通常時には使われない場合が多いため、もしもの時に機能しないことがある。 2006年10月27日には経済産業省原子力安全・保安院と全国の原子力発電所などを結ぶ「緊急時連絡網システム」の一斉FAX機能が故障したままの状態で、2年近く放置されていたことが分かった。緊急連絡網は10日に1回は情報配信のテストをすべきである。
(※1) 携帯電話及びパソコンのメーラーと呼ばれるメールを受信する機能は、受信した事は教えてくれるが本文を見る為には利用者の操作が必要である。