学校と家庭とのコミュニケーション手段の現状について、「不便さ」を感じている保護者が半数を超えており、そのうち6割は「自分と先生との空き時間のタイミングを合わせることの難しさ」を、3割は「自分から一方的に先生の時間を占有しなければならないことへの遠慮」を理由として挙げています。 保護者は情報の内容によって「子どもを介しての配布文書」、「面談」など連絡手段の使い分けを望んでいますが、現状あまり実施されていない連絡手段であるメールなどのITを活用した連絡を望む声が多くみられました。また、友人・知人との間で携帯電話やパソコンでのメールによるコミュニケーションを行っている保護者が約9割とIT利用が日常化しており、学校との連絡手段としてメール等ITの利用を有効だとする人も9割を超えることから、保護者自身による日常生活でのITによるメリットの実感が、学校と家庭間でのIT利用への期待感につながっていることが推測されます。
- (1) 8割以上の人が学校と家庭とのコミュニケーションは重要だと認識している。
- (2) 学校側では情報の内容によって「子供を介しての配布文書」と「面談」といった連絡手段を使い分けている。
- (3) 保護者の55.7%が学校とのコミュニケーションに「不便さ」を感じている。
- (4) 半数以上の保護者が電話連絡網に不安を感じている。
- (5) 学校からの連絡手段は情報の内容による使い分けと共に、ITの活用が期待されている。
- (6) 9割以上の保護者が学校との連絡手段としてITの活用が有効と考え、課題はメールアドレス等個人情報管理の徹底。